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イチローかく語りきイチロー大記録への軌跡
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PART2:マスコミ嫌い今は違う、でも松井とは対極

  貫く信念  
 野球選手にもいろいろなタイプがあるが、イチローほど言葉を大切にしている選手もそういない。どんな結果でも、その過程と理由を、試合後のロッカールームで振り返り、消化する。言葉だけを拾えば、場合によっては誤解されることもあるだろう。ただ、イチローは、野球に関するすべてのことを考え得る限り考え、準備を進め、悔いなく実行に移してきた。だからこそ、どんな時でも、その言葉には、強い信念が宿り、説得力が伴う。そんな考え方の根底には、多くの人の影響があったに違いない。だが、イチローはあっさりと否定した。

 イチロー 「人というのは思い浮かばないですね。でも、そうやって思い浮かべると、高校(愛工大名電)の寮生活は大きかったでしょうね。あのときは、いろんな理不尽なことがあって、下級生は特にね。あのころに、自分がやってることに対する理由付けを考えるようになった。「なんでこういうことを今オレはさせられてるだとか、言われてるとか」ね。まあ、彼ら(上級生)は説明しなかったですけどね。やることに理由がないと、人は納得しない。それは自分が納得してなかったんで、おそらくそう思ったと思うんですけど。そういう発想というのは、今言われるとそこから出てきてるような気がしますね」

 その一方で、渡米後、少しずつ変わってきた部分もあった。例えば、これまでは「マスコミ嫌い」といわれることも多かった。だが、近年は自分の立場、役割をも、強く意識し始めていた。

 イチロー 「記者会見があるときなんか、日本の最初のころは、それをこなすだけで終わってしまう。なるべく早く引き揚げたいっていうのがあった。その場をいかにくぐり抜けることしか考えてなかったんです。でも、立場が変わっていくにつれて、何かを伝えなくてはいけなくなった。この場をどうくぐり抜けるなんて発想は、もう一切ないんです。自分が言葉を発することによって、もちろん、そこにウソはないですよ。ウソがないことが前提で、こう思われる、思われようと思って発言することはない。自分の気持ちをどうとらえてもらえるかということは考えますけど。その発想というのは(以前とは)随分と違う。以前は、メディアというくくりにすべての人が入ってたような気がするし、それでイチローはマスコミ嫌い、というのも遠くはない。当たってはいないけれど、それほど遠くもない(笑い)。でも、今はそういう表現は正しくない。明らかに違うと思います。常に、日本からの目というのはイメージしますからね」
  理想の形  
 だからこそ、イチローのマスコミに対する目は厳しい。イチローにすれば、選手がプロならマスコミもプロであるべき、との考えがある。なれ合いのような関係は求めていない。その例として、毎試合後、テレビカメラの前で取材に応じるヤ軍松井を挙げた。

 イチロー 「マスコミ嫌いになる選手というのは、必ずキッカケがある。ただ、選手の責任でもあるんです。1番分かりやすい例を挙げるなら、松井という選手。松井とイチローという2人は、考え方もやり方も対極にあると思ってるんですけどね。彼がやった(取材方法の)責任は、ものすごく重いと思うんです。結局、気持ちを鬼にできない選手が多すぎた。それによってメディアが甘んじてしまう、心地よさを求めてしまう、そこに厳しさというのはまったくないですよね。まあ、応援団みたいな存在じゃないですか」

 自ら「対極」と言うように、イチローがテレビカメラの前でコメントする機会は極めて少ない。試合後にしても「質問のある人は来てください」と伝え、不勉強、意図の見えない質問に対しては、答えないことも珍しくない。「代表取材」にすることがあるのも、厳しさの一環と言っていい。

 イチロー 「シアトルのボクの周りにいる記者の人たちっていうのは、すごくプレッシャーがある。常にピリピリせざるを得ない、ある記者はもともと野球の素人で、ひどい記者でしたが、随分と変わってきた。そういうのは、ボクにとってものすごくうれしい。あれが理想の形というか、違う意味で選手みょう利に尽きるんです。なんか、前に進んでいる姿というのは、すごくいいものだと思うんです。では、松井の周りにいる記者がどうか、と言えばね…。だから、昔の先輩の選手たちがそれをやってきてくれなかったことに、ちょっと怒りもある。1人の選手がすべてを変えることなんて不可能。でも、やりたいのはキッカケ作りなんです。ボクはそういう(緊張感のある)環境というか、選手にも意識を持ってもらえたらうれしい。記者の人を育てるのは選手でもあると思うんで、そういう気持ちを持てるかどうか。これまで、そういう人たちが少なかった証しだと思います」

 イチローは、何も特定の選手や記者を非難しているわけではない。ただ、今の日本のスポーツメディアの未熟さを認識する一方で、選手側の姿勢と責任をも憂いていた。なぜなら、マスコミを通して、自らの言葉や考え方が届く先には、数多くのファンがいるからにほかならない。
【取材・構成=四竃衛、木崎英夫通信員】





イチロー

写真=新記録達成の時の写真を前に当時を回想するイチロー(撮影・鈴木豊)
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