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イチロー大記録への軌跡

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紙面ニュース

大記録支えたイチローの武器

 大リーグ年間最多安打で、歴史に名前を刻んだイチローは、道具にも究極のこだわりを持っている。極細バットは、樹齢約70年のアオダモを使い、1000本の角材から1ダース(12本)を選び出す。イチローのバットを作る「現代の名工」の職人、久保田五十一さん(61)は「あの細いバットはイチローさんにしか使いこなせない」と驚く。スパイクは超軽量だ。こうした「武器」がイチローのバットコントロールとスピードを支えている。

極細バットで操作性重視

イチローのシーズン最多安打を見届けたバットマイスターの久保田五十一さん(左端)は笑顔を見せる(撮影・寺沢卓)
イチローのシーズン最多安打を見届けたバットマイスターの久保田五十一さん(左端)は笑顔を見せる(撮影・寺沢卓)

 「イチロー選手が大リーグの年間安打記録を達成しました」。ミズノ養老工場(岐阜)に館内放送が流れた瞬間、バットを作る久保田さんは両手を何度もたたいた。「まさか自分のつくったバットを使って、イチローさんが記録を破るなんて」と喜びにひたった。

 久保田さんによると、イチローは、オリックスでの初年度は球団から指定されたバットの中から元巨人の篠塚タイプのバットを選んで使っていた。翌年に工場を訪れ、ヘッド(バットの先端)部分を「軽くしてほしい」と要望したという。直径0・5ミリだけ削ってイチローモデルができあがった。

 要望を受けたとき、久保田さんは驚いた。「操作性を向上するためでしょうがヘッドを削ったら、直径60・5ミリという極細。当然、芯の部分も細い。真芯でとらえないかぎり、前には飛ばない。このバットは、天才的なバットコントロールのできるイチローさんしか扱えない」という。通常、短打を狙う打者はヘッドの太いタイプを選んでミート率を上げようとする。だが、イチローは極細バットを使って、難しい球はファウルで逃げながら、芯で捕らえる球を待つ。

イチロー、ゴジラ、オレ流のバット比較
選手名 材質 特徴 全長 重量 ヘッド直径 グリップ直径
イチロー アオダモ しなり 85センチ 880〜900グラム 60.5ミリ 24ミリ
松井秀喜 メープル 反発力 86.5センチ 910グラム 64ミリ 24.2ミリ
落合博満 アオダモ しなり 87.5センチ 930グラム 62.5ミリ 24.2ミリ
※落合は巨人現役時のデータ

 イチローはバットの形も変えない。「こんなに変わらない人は初めて。同じものをつくる方がとても気を使う」とも話した。

 イチローは大リーグ初年度の01年には日本で使っていたアオダモから、より反発力のあるホワイトアッシュに変更したが、翌02年からは、もとのしなりのつよいアオダモに戻したという。

 久保田さんによると、アオダモは「樹齢約70年のもので、極めて目の細かいものを選ぶ。イチローさんクラスのバットは幹1本から1本。それでも切り出した1000本の角材のうちから、使えるものはやっと1ダース(12本)だ」という。「記録を破ることにお手伝いができて、この仕事をしていて1番うれしい瞬間かもしれない」。究極の道具を作る職人も感無量だった。【寺沢卓】

超軽量スパイクで内野安打量産

イチローのスパイク(底面)
イチローのスパイク(サイド)
スパイク(上下とも)はイチローの希望に沿い無駄を極限まで省いた構造となっている

 イチローはリンゴ1個よりも軽いスパイクを履いている。今年のモデルは、なんと片方約280グラム、両足でも総重量わずか560グラム。リンゴ1個の重さは約350グラムといわれるから、イチローのスパイクはそれより軽い。

 開発したアシックス(本社神戸市)のスタッフは、イチローから「極端に言えば、1試合ずつ取り換えてもいいんです。履いている感覚がしないものをお願いします」と要望を受けた。

 スパイクは通常、ソールが樹脂製よりは皮革製の方が軽い。しかし、01年のメジャー入り以来、イチローは米国の球場の硬い土対策に、土のつかみをよりよくするため、ソールを皮革製から樹脂製へ。日本では5本だった金具も8本に増やした。ところが皮革製で両足分600グラム前後だった総重量は、760グラムになってしまった。

イチローのスパイクと他の靴の重さ比較
シューズ 片足 両足
イチロースパイク 280 560
通常の野球スパイク 400 800
サッカーのスパイク 300 600
マラソン用スパイク 150 300
短距離用スパイク 150 300
通常の革靴 400 800
単位はグラム。一般的な市販モデルの重量

 スタッフは陸上競技用シューズで使われた技術を導入。金具1本1本を、樹脂製にし、クモの巣状に橋渡しするソールを開発。厚さも半減させ、01年のメジャー1年目から、実に200グラムの減量化を行った。樹脂製としては驚異的な軽量スパイクになった。耐久性度外視で軽量性を求めたイチローは5〜6試合に1足、年間で30〜40足も履き潰してしまう計算だ。

 アテネ五輪女子マラソンで金メダルの野口みずき選手のシューズを作り、イチロースパイクの開発にもかかわった同社の「世界一のシューズ職人」三村仁司氏も「今年の(モデル)は走ることに重点を置いてほしいということだった。内野安打につながったのならうれしいです」と話した。イチローはこの日まで内野安打は59本。新記録を生んだスピードの陰には、こんな秘密もあった。


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